はるなクリニックブログ熱中症と水中毒

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熱中症と水中毒

2018/08/07

おはようございます。

今年は猛暑でじっとしていても汗が噴き出てきますね。
最近、かなり忙しくブログがなかなか書けずにすみません。
これからは短い文章でもこまめに書いていこうと思います。

今の時期は、猛暑による脱水に注意が必要です。
脱水には低張性と高張性というのがあって、下痢嘔吐がひどくなるのは低張性脱水で熱中症は高張性脱水という分類になります。

熱中症では単なる水分が奪われるだけでなく体の細胞から水分を奪ってしまうために中枢神経症状が出てきます。
頭痛や嘔気嘔吐や意識障害、けいれんなどです。
熱中症でも段階があって軽い場合は倦怠感や嘔気などですみますが放置しておくと意識障害や痙攣などが起こり命に影響します。

予防としては体温調整のために室温を適度な温度に保つことも大事ですが、電解質を含んだ水分をこまめにとることも大事です。

水だけをがぶがぶと飲んでしまうのは避けましょう。
逆に水中毒になります。
これは熱中症とは逆に細胞の方へ水分が移動するのですが症状は熱中症と似ております。

電解質の水は一般の人は市販の電解質飲料はお勧めできません。
スポーツをする人には糖分がある程度必要ですが、一般の人は糖分のとりすぎになるからです。
電解質だけの入ったエレクトラライトというものを水に溶かすのもいいですし、海水で作った本物の塩を一つまみ水に入れるだけでもいいでしょう。
沖縄の塩、特にマグネシウムの多いヌチマースという塩がお勧めです。

また、コーヒーや緑茶は利尿作用がありますのでかえって脱水を招きますので脱水予防には水や飲んカフェインのお茶をお勧めします。
コーヒーや緑茶は嗜好品として楽しんだらいいかと思います。
勿論、ビールなどのアルコールもですよ、脱水引き起こしますよ。

それと規則正しい生活と十分な睡眠で疲れをためない生活をしてください。
夜更かしはほどほどにしてくださいね。

それでも体調不良の時はいつでも受診してくださいね。

では、皆様、御自愛下さい。

副院長 春名令子