はるなクリニックブログ腸内環境③ 牛乳・乳製品

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腸内環境③ 牛乳・乳製品

2018/03/15

3月も半ばとなり、朝晩と昼の気温差に戸惑いますね、何を着たらいいのか。
でも、日も長くなり春の訪れを感じる今の時期は気分も明るくなるような気がします。
昨日も東洋医学外来で行っている尼崎の病院から帰るとき、うっすらと明るくなっていて少し心が明るくなりました。

さて、今回は腸内環境を悪くする食材としての牛乳・乳製品のお話をしましょう。

まず、今日は牛乳の特性についてお話しますね。

牛乳を含めた乳製品は皆さんは何のためにせっせととられてますか?

患者さんに聞くとカルシウムとるためとか栄養がたっぷりだからとかのお返事が返ってきます。

確かに牛乳にはカルシウムがたくさん入ってますが、吸収に良いマグネシウムがほとんど含まれてないので体に良い状態で吸収はされません。
カルシウムが体内に良い状態で吸収されるためにはカルシウムとマグネシウムの比率が1:1がいいのです。
だからカルシウムをとるときはマグネシウムも一緒にとらないと体の中に入ったカルシウムが行き場をなくして血管などに沈着してして動脈硬化の原因になったりします。
さらに、牛乳は酸性食品なので骨からカルシウムを出して体をアルカリにかたむけてバランスを取ろうとします。つまり骨からカルシウムが抜けるんです。
骨のためにカルシウムをとってるのに、逆に骨からカルシウムが抜ける、何か矛盾してるようですが、これをカルシウムパラドックスと言います。
だから牛乳や乳製品をせっせととっているのに骨が弱くなるんですよ。

乳製品を良くとる北欧の人たちの骨折率は実は高いのです。
日本は欧米化した食事により骨折率が増えてきているのも何か関係があるとは思いませんか?

また、栄養があるといいますが、栄養素としては牛の赤ちゃんが大きくなるために入っている栄養素がたっぷり入ってますがこれは人間のためではありません。
ましてや赤ちゃんはともかく人間には不必要なものがたくさん入っていると考えてください。(赤ちゃんでも母乳が一番いいのですが飲めないお子さんもいますのでね)
それは、ホルモンや成長促進因子といったものです。

牛乳を飲むと体格が良くなったというのはホルモンによるものも関与していると思われます。
ただ、昔の日本に比べて栄養状態が良くなってきたので、これだけが原因とは言えませんが。

ホルモン剤や成長促進因子を不必要にとるとどうなるでしょうか?
いらないところが成長してくる、いわゆる癌の原因にもなるかと思われます。
ホルモン由来のがんと言えば乳がん・子宮がん・前立腺癌です。卵巣がんや甲状腺がんも関与があるかと思われます。
また、二次性徴に影響するとか女性ならば生理が乱れるとかですね。
最近、若い人の乳がんが増えているのも全く関係ないとは言えないですね。

ただ、これらを絶対食べてはいけないとは言いません。そこは自己判断で考えてもらったらと。
しかし、漫然と毎日常食するのはやめたほうがいいのではないかと私個人としては思います。
そして、たまにスイーツや料理などで食べたいというのであれば、そこでは楽しんで食べられたらいいのでは。

給食で牛乳やめてほしいなって以前からずっと言っている私ですが、、。
給食はカロリーと栄養素のことしか考えてませんので話になりません、困ったものです。

皆さんが、正しい知識をもっていただければ、いつの日か給食が理想のものへと変わってくるのではと思います。

今回は牛乳乳製品のことについて書きましたが、次回、では何故腸に悪いのかということをお伝えしたいと思います。

春名令子