はるなクリニック

発熱

ゴールデンウィークに入りましたが、今年は家で過ごすことの魅力を見つけていきたいなと思ってます。

この機会に家で有意義に過ごしてもらいたいと思います。

先日、アナウンサーの方が自宅療養していて肺炎で入院されたという報道がありましたね。
この方は、解熱剤ずっと飲んでいたとのこと。その後肺炎で入院。
その時、重症化する目安が分からなかったといわれてます。
軽症の人でも後にレントゲン検査を受けることを言われてますが、それよりも解熱剤で症状を抑えることを見直したほうがいいと思いますがね。

症状(熱)を抑える、??ですね。
症状(熱)が悪いのではないのに。症状(熱)は味方なのに。

でも、子供さんと一緒だと熱が出たままではしんどいですからね、解熱剤を使いたい気持ちはわからないでもないですが。子供さんをどうしてら良かったのか、これは今後の課題ですね。

そもそも発熱とはなぜ出るのでしょうか?

これは、自分の体からウイルスを攻撃するために熱を上げているのですね。
だから、熱を安易に下げてしまうことは、せっかく体が頑張っているのにそれを邪魔してウイルスの活動を助長しているのです。
初期の段階で重症でない場合は熱を簡単に下げずに体を温めて水分補強もして汗や尿から病邪を追い出すのです。

熱が出ているときは消化機能も落ちます。これは消化機能に無駄なエネルギーを使わないための体の防御反応です。
無理に食事をするのではなく、温かい水分の多い具なしのスープやみそ汁や水分を中心としてとるだけでいいのです。

これはコロナウイルスに限りません。
どのような場合も、人の体は自分で病原体を追い出そうという機能が備わっているのです。
熱や鼻水、咳などの症状は全て体から病邪を追い出すための体の防御反応なのです。

ただ、その症状がきつくて体に悪影響を及ぼす場合は対症療法として熱を下げたり咳鼻水などを止めなければいけませんが。漢方薬でもこの時はただ単に温める薬は使いません。その症状に応じて漢方薬を選ぶのです。

だから、断定はできませんが、このアナウンサーの方は解熱剤を飲むことが症状を悪化させた一因ではないかと思います。熱が下がっているので悪化の目安(倦怠感の憎悪など)もわからなかったのではないでしょうか?

東洋医学の考えでは感染症は症状を抑えるのではなく、体から追い出すことを手伝うことで治していきます。

感染症の症状も段階的に変わるので漢方薬の処方も変わってきますが、実は初期の対応がとても大事になります。

免疫力を普段から高めることと同時に、かかったかなと思えば早めの対応をする、これって凄く大事なことだと思います。コロナウイルス流行の時期に改めて漢方薬を見直してみてはどうでしょうか。

当院では中医学に基づいた漢方薬治療もしております。
風邪症状の方の対面治療は今のところできませんが電話やオンライン診療での対応はできますので必要な方はお問い合わせください。

発熱が悪いのではないのです。

自分の体のサインを無視したり消し去ることはしないで、自分の体のサインを聞いてください。

 

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